とりあえずこの間の続き(のようで続きではないかも)です

なんだかこの間の投稿から時間が経ってしまって「続き」として書くのもなんとなく不自然な感じなので文脈など繋がりはあまり気にせず書こうと思います。ここからどんな言葉を発しようと既に展覧会は中止にしたわけだし、それ以上の話を聞きたい人ばかりでもないと思うから、むしろこの先は誰かに伝えるためというよりどちらかと言うと独り語り的な感じでブログを更新していきます。興味のある人は遠慮なく読んでくれたらいし別に誰も読まなくても僕は全然構わないので。

もともと僕にとっての表現手段は絵でありさえすれば充分だったので、それ以上あれやこれやと文章にする気持ちも必要性も感じてなかったし(そっちが良ければ物書きを目指した)そんな時間も無かったからブログとかは放ったらかしでした。
でも今回いろいろ考えて悩んだ末にめちゃくちゃ楽しみにしていた展覧会を中止にしたことで、ちょっと自分自身の生活を一度ゆっくり見直してみようという気持ちもあり、そのための考えの整理にもなりそうだから気まぐれかつマイペース前提でブログを更新してみようと思います。
今までならそういうことはたまにFacebookに投稿してたんだけど、この度そのFacebookもついにやめることにしたので(これはもう昨年くらいからそのつもりでタイミングを計ってた)その代わりにもなるのかな。

と、ひとまずここまで書いたところで仕事に戻ります。
注文を頂いている絵は変わらないペースで仕上げていってるのでもしこれ読んでる人で該当する場合は心配しないでください。きちんと順番に届けますので。
あと、嫌で仕方ない室内作業(パソコン)が山ほど溜まってるんだけど、これは今ちょうど起こっている福島の山火事のせいで我が家は警戒自粛態勢を敷いているので(可能な範囲でだけど発生からずっと)皮肉にも思わぬペースではかどっています。せっかくの良い天気に自由に外に出られないのは勿体無い気もするけど、山は365日いつだって素晴らしいので少しくらい我慢したってバチは当たらない。犬たちはそろそろストレスかもだけどね。散歩も短かいから。
今回いろいろ勉強して選んで放射能測定器を買うことにしたのでそれが届いたらちょっとは安心できるかな。

北朝鮮をめぐる問題であらためて国際社会の仕組みを知ろうとしたりシェルターの作り方を調べたりしていたら今度は福島の山火事で今更ながら放射能のことを一から勉強することになるとは。本当に目まぐるしい時代になってしまった。
どちらの問題も、ネット上ではいろんな意見や情報が飛び交ってる。北朝鮮に関しては出来レースで戦争は起こらないと断言してる人も居るし、福島の問題でもモニタリングポストの値や一部の記事だけを当てにして危険性は無いと言い張ってる人も居る。
僕はそれらを簡単に信用しないし、だからと言って危機説ばかりに傾倒するわけでも無い。
ネットの情報だけをただ頼りに物事を判断するなんて危険すぎる。
まずは自分たちが置かれている状況を見極めて、問題点をチェックして、それを解決する方法を探る。ネットはそのために必要な知識を得る場所。方程式は人それぞれで組むもの。

生き方を決めるのは自分。
いちばん大切なものは家族。
家族はそんな僕を信頼してくれてる。
だから家族を守るのは自分の使命。
スーパーマンにはなれないけど
考えられるだけのことは考え
やれるだけのことはやりたい。

展覧会中止のお知らせ

この度、5月24日から兵庫県立美術館ギャラリーで開催予定だった展覧会「虹の王國~I Can Sing A Rainbow~」を中止することになりました。来場予定だった皆さんには大変申し訳なく思ってます。せっかく楽しみにしてくれてたのにごめんなさい。今回はなんだかいろんな人が来てくれるみたいだったので心苦しくもあり残念でもあります。
また、協賛いただいた神戸芳香園の岩谷さんとSOKOの本田さんには誠に申し訳なくお詫びの気持ちで一杯です。
そして何より兵庫県立美術館にも大きなご迷惑をお掛けしてしまいました。それ故本当にぎりぎりまで悩みました。

沢山の人を相手にがっかりさせたり迷惑をかけたりしてしまうのがわかりながら、それでも悩んだ末に、このタイミングで中止にした理由。その決断のきっかけをちょっと乱暴ではあるけれど最もわかりやすく簡潔に言ってしまうと「今は展覧会なんてやってる場合じゃない」と思ってしまったからです。
昨年の秋に展覧会を企画したときには全く予想してなかったんですが、本当にタイミングが悪く、会期が迫るにつれ世の中がどんどん不穏で重苦しく物騒になっていきました。やれミサイルだ、核だ、戦争だ、と。毎日毎日絵を描きながら、展示のシュミレーションをしながら、空いた時間を見つけては信頼できる情報を得ようとしました。それは言うまでも無くいざというときに大切な家族を守るためです。散らばった情報を無闇に信用するのではなく、ソースを確め、識者の論を選りすぐる作業はなかなか骨が折れます。
そんな日々が続く中で、いつしかものすごく不自然な気持ちになりました、違和感とも言えると思います。「なぜ僕はこんなときにまで絵を描いているんだろう」って。そんな僕を見て家族は「心ここにあらず」と感じてしまい逆に不安と心配を抱かせることになってしまいました。
そしてついにこの緊迫した社会情勢のもとでは清々しく晴れ晴れとした気分で展覧会を開催するのは難しいと判断せざるを得なくなり、中止を決めました。実は4月の半ば過ぎにはすでに心は固まりつつあったんですが、なかなかはっきりと決断を下すことができませんでした。
(続く